日本赤十字社 高松赤十字病院

消化器センター

特色

消化器診療の分野は、消化管、肝胆膵、腹膜、脾臓といった幅広い臓器を対象とし、病態も感染症、自己免疫性疾患、アレルギー、腫瘍、形態異常、機能性異常等、多岐に富んでいます。消化器に関連した症状で医療機関を受診する患者さんは非常に多く、消化器診療はプライマリーケアでも重要な位置を占めます。一方、近年消化器内視鏡や超音波画像等による診断・治療の進歩は目覚ましく、また腹腔鏡手術、ロボット支援手術の適用範囲も急速に拡大しており、消化器内科、消化器外科とも、診療科としての専門性がますます高まっています。さらに診療技術の進化・発展に伴って、適用する技術や対象とする臓器ごとの高度な知識や熟練が求められるようになり、消化器分野の中でも専門分化が進んでいます。また新たな薬剤や医療機器を的確に、安全に提供、活用するためには、医師同士だけでなく、薬剤師、看護師、専門技師等との連携が不可欠となっています。さらには順調な回復や社会生活への復帰を促すためには、理学療法士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー等の介入も必要です。

この様に消化器診療には、内科、外科医師の連携のみならず、多職種の連携が今後ますます重要となってくると考えられます。院内の連携を密にし、患者さんや地域の医療機関の皆さまにも利用しやすく、お役に立てる診療チームとなるべく、2018年4月から「消化器センター」を立ち上げ、運営していくことになりました。現時点では外来診察室も別々の場所にあり、施設としてのセンターはありませんが、機能として、切れ目なく検査・診断から治療・リハビリを受けていただけるセンター運営を目指していきます。例えば、胆嚢炎、虫垂炎、イレウスなどが疑われ、保存的治療か外科的治療か迷われる患者さんを地域からご紹介いただく場合には「消化器センター」宛てに紹介いただければ、当方で迅速に協議して対応いたします。またセンター内の連絡会を定期的に開催し、内科入院中で手術適応がありそうな患者さんがいれば、外科の担当医やおおよその手術予定を仮押えするなど、診療科、職種の枠を越えて情報を共有し、切れ目なく診療が進むように協力していきます。

まだ運営についても手探りの感が拭えませんが、実効性のあるセンターに発展させていきたいと考えておりますので、どうぞご期待ください。

対象疾患・診療実績

詳細は 消化器内科消化器外科 のページをご参照ください。

スタッフ紹介

スタッフ名 専門分野 認定医・専門医等

柴峠 光成

消化器センター長(第一消化器科部長) 柴峠 光成
主に胃腸疾患、胆膵疾患、消化器内視鏡 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・四国支部評議員
日本消化器病学会専門医・指導医・四国支部評議員
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・四国支部評議員
日本肝臓学会専門医
日本カプセル内視鏡学会認定医
日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医
がん治療認定医
(日本がん治療認定医機構)

石川 順英

消化器センター 副センター長(第一消化器外科部長) 石川 順英
消化器外科 日本外科学会認定医・専門医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)

玉置 敬之

消化器センター副センター長(第二消化器科部長) 玉置 敬之
主に胃腸疾患(特に炎症性腸疾患)、胆膵疾患、消化器内視鏡(特にESD) 日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医

※他の消化器内科・外科のスタッフについては 消化器内科消化器外科のページをご覧ください

診療日・担当医

外来医師担当表(消化器内科、消化器外科)をご覧ください。

内科か外科か、あるいは担当医の専門分野がわからず、紹介先に迷われる場合には、「消化器センター」宛てにご紹介いただけましたら、適任の担当医に振り分けさせていただきます。

消化器センター 部門関連イメージ図

消化器センター 部門関連イメージ図

センターとしての活動

外来・病棟連絡会:医師、病棟看護師、病棟薬剤師、地域医療室スタッフの間で、内科・外科の連携を要する入院患者、紹介患者について情報交換し、今後の診療の進め方を検討します。

消化器合同カンファレンス 兼 消化器キャンサーボード(毎週木曜夕方)

消化器内科、消化器外科で患者の治療方針や治療後の経過等について検討します。必要に応じて、病理診断科、放射線科、関連する部門スタッフの参加を求め、一緒に協議します。

地域の先生方へ

診療の詳細はこちらをご覧ください。[PDF:510KB]