なぜ肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されるの?
肺炎は日本の死亡原因の第5位であり、その原因菌で最も多いのが肺炎球菌です。肺炎球菌は、肺炎だけでなく、敗血症、髄膜炎などの重い合併症を引き起こす原因となることがあります。ワクチンを接種することで、感染しても重症化を抑える効果が期待できます。
どのような人が定期接種の対象ですか?
65歳の方が対象です。60~64歳で心臓・腎臓・呼吸器などに重い障害がある方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方も対象です。定期接種(一部自己負担金あり)の対象は生涯1回限りです。詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください。
2025年度と2026年度で定期接種の制度が変更されたようですが、何が変更されたのですか?
| 定期接種ワクチン | 2025年度まで | 2026年度から |
| ワクチンの種類 | PPSV23 23価ワクチン | PCV20 20価ワクチン |
| 接種回数 | 5年ごとに追加接種 | 原則1回 |
| 特徴 | ・23種類の血清型に対応 ・免疫は5年程度で低下する |
・20種類の血清型に対応 ・免疫を誘導する力が強く効果が長期間持続する |
| 注意点 | ・副反応:接種部位の赤み・はれ・痛みなど | ・ジフテリアトキソイドによりアナフィラキシーを起こしたことがある方は接種できない ・副反応:痛み・筋肉痛・だるさ・頭痛など |
66歳以上で、以前に23価ワクチン(PPSV23)を接種したことがある場合はどうしたらよいですか?
前回の接種後1年以上経過していれば任意接種(自費診療)で20価や21価ワクチン(21価結合型肺炎球菌ワクチン:PCV21)を接種することが推奨されています。
| ワクチンの種類 | PCV21 21価ワクチン |
| 接種回数 | 原則1回 |
| 特徴 | ・21種類の血清型に対応 ・免疫を誘導する力が強く効果が長期間持続する |
| 注意点 | ・任意接種のみ ・ジフテリアトキソイドによりアナフィラキシーを起こしたことがある方は接種できない ・副反応:痛み・筋肉痛・だるさ・頭痛など |
ワクチンの種類
かかりつけ医にてご相談ください。
もっと広く予防できる最新のワクチンはありますか?
2025年10月より21価ワクチンが任意接種で行えるようになりました。成人の重症感染症の原因となる菌を約80%カバーしており、現在最も広い範囲を予防できます。
参考文献:
・こどもとおとなのワクチンサイト 肺炎球菌(15価, 20価, 21価)
・厚生労働省HP:高齢者の肺炎球菌ワクチン 2026年3月22日参照
・高松市HP:成人用肺炎球菌予防接種 2026年3月22日参照
・65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第8版2026年4月1日


