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くすりのはてな vol.19 消毒液のこと


新型コロナウイルスの影響により、多くの方で感染予防への意識が高まっているかと思います。
今回は、感染予防において重要な役割を果たす「消毒液」についてです。

消毒液にはどんな種類がありますか?

市販されていて、身近にある消毒液としては、消毒用エタノール、次亜塩素酸ナトリウムなどが挙げられます。



消毒液の使い方は?使う量はどれくらい?

手指消毒:まず流水と石けんで目に見える汚れを落としてから、消毒用エタノールを使いましょう。使う量としては、15秒以内に乾かない程度の量が目安です。多く感じるかもしれませんが、十分な量をしっかり擦り込むことで効果が発揮されます。
環境の消毒:汚れによって消毒液の効果が弱くなることがあるため、まずは汚れをふき取ってから、ガーゼ等に十分に消毒液を含ませて拭きましょう。消毒用エタノールの場合は自然乾燥でよいですが、次亜塩素酸ナトリウムの場合は消毒後に水拭きをしてください。

消毒液を使う上で注意することは?

薄めて使用する必要のある消毒液については、付属の説明書をよく読み、適切な濃度で使用してください。粘膜や傷口に使用する場合を除き、水道水で薄めてかまいません。また、消毒液は毒性が強いので、容器には必ず「消毒液」であることを明示し、誤飲を防ぎましょう。広い範囲の環境に使用する場合には、換気を十分に行い、マスクや手袋を着用しましょう。

新型コロナウイルスにはどの消毒液が効果がありますか?

消毒用エタノール、次亜塩素酸ナトリウムは新型コロナウイルスに有効と発表されています。新型コロナウイルスの粒子の1番外側には、「エンベロープ」と呼ばれる膜があり、消毒用エタノール、次亜塩素酸ナトリウムともにこの膜を壊す作用があるため、ウイルスにダメージを与えられます。ちなみに、毎年冬に流行するインフルエンザウイルスも、この膜を持つウイルスですので、同じように効果があります。


表紙

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vol.68

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「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

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Columnvol.68の表紙のひと

診療放射線技師

当院が誇る高精度のPET-CT室にて撮影を行いました。撮影中の雰囲気は非常に良く、仲の良さが素敵な笑顔から伝わってくると思います。若手ながら高度な検査や治療を担当する優秀な5人。真面目で仕事熱心、そして常に知識・技術の向上に励んでいると上司からの評価も非常に高く、お互いに切磋琢磨しながら頑張っている彼らです。