エネルギーコントロール食とは
今回は、病院で提供中の治療食についてご紹介したいと思います。
入院中の治療食の中で、最も提供数の多い治療食がエネルギーコントロール食です。適正なエネルギー量を摂取することは、病気の治療として重要です。どのくらい食べたらよいのか、その目安量として、例えば糖尿病のある方(軽い労作)では、目標体重1㎏あたり25~30kcal/日とされています。もちろん運動量や身体状況により、この目安よりも多く摂取すべき場合も、逆に少な目に調整すべき場合もあり、最終的には体重の変動や血糖コントロール等の身体状況による判断が必要です。
当院のエネルギーコントロール食は、800kcalから2200kcal/日まで8段階のエネルギー量の設定があり、医師の指示に基づき提供しています。血糖コントロールのために、炭水化物偏重を避け、炭水化物・たんぱく質・脂質の3大栄養素をバランスよく摂取できる内容となっています。
カレーライスやうどん等の献立も野菜をたっぷり添えて提供しています。また、炭水化物の中でも、血糖急上昇を招きやすい砂糖の使用量を控えめに、血糖上昇を緩やかにする食物繊維を多く摂取できる様に調整されています。食後のデザートは果物で、言わば“健康食!“の理想的な内容です。
エネルギーコントロール食 = 主食・主菜・副菜を組み合わせた健康食
特徴
●主食は八分目
●1芋類は控え目
●野菜たっぷり
●デザートは果物