さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第10回~「「日赤りぼんサロン」のご紹介」


「他の人はどんな気持ちでいるのか知りたい」「同じ病気で治療を受けている人の話を聞きたい」という声をよくお聞きします。

「ピア・サポート」という言葉をご存じですか。「ピア」は仲間、「ピア・サポート」とは同じ問題や体験を持つ仲間同士の支え合いです。仲間の体験を聞き自分自身の経験と照らし合わせることで、生活や治療との向き合い方を考えることにつながると言われています。

高松赤十字病院では、患者さんとご家族の「語り合い」の場として、平成28年3月から毎月1回「日赤りぼんサロン」を開催しています。(現在はコロナ感染症のため休止中)

サロンの様子を少しご紹介します。

・よく話題になるのは、「病名を聞き気持ちの整理ができないうちに検査や治療が決まり、敷かれたレールに乗るしかなかったこと」「常に再発や転移の不安は消えず、CTなどの検査の前は特に不安が高まること」、他には健康にいい食事などです。
・治療の副作用への対応、主治医との関わり方などについては、先輩患者さんがアドバイスなさることが多いです。
・「家族として何ができるのか」との問いに対しては、患者さんご家族それぞれの立場での思い、相手への気遣いや期待することなど、 体験談を交えて話し合われています。
・時には、「家族の病状が重くてとても辛い」というお話を皆で静かにお聞きすることもあります。 

参加された方は、「一人ではない、仲間がいると思える」「やはり同じ体験をしたもの同士でなければわかり合えない」とよくおっしゃっています。私にとっては、患者さんやご家族の体験をじかにお聞きできる貴重な機会であり、毎回刺激を頂いています。

再開の際には、早めにお知らせしたいと思っています。その際はお気軽にお立ち寄りください。


表紙

なんがでっきょんな

vol.68

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.68の表紙のひと

診療放射線技師

当院が誇る高精度のPET-CT室にて撮影を行いました。撮影中の雰囲気は非常に良く、仲の良さが素敵な笑顔から伝わってくると思います。若手ながら高度な検査や治療を担当する優秀な5人。真面目で仕事熱心、そして常に知識・技術の向上に励んでいると上司からの評価も非常に高く、お互いに切磋琢磨しながら頑張っている彼らです。