さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

病院のこと

新体制でさらに切れ目のない支援を  あらゆる「?」にワンストップで応える患者サポート室


急性期医療の発展とともに、近年は回復期・維持期・生活期と呼ばれるステージが長くなりました。患者さんやご家族のための診療サポートだけでなく、さまざまな福祉や行政サービスなどへ結びつける院外との連携も必須となっています。そのため各ステージを継ぎ目なく結ぶトータルサポートの重要性はますます増しています。
2022年4月に発足した「患者サポート室」は、これまで行ってきた「総合相談」「入退院支援」「地域連携」の大きく3つのサポートを1つに集約し、すべての情報を一括管理・共有して、より的確で効率的な院内外連携を目指すものです。看護師・薬剤師・管理栄養士・社会福祉士など、専門知識を持ちこれまでも各支援にかかわってきた熟練のスタッフが引き続き対応しています。災害支援などの人道活動を通して長年培われた「いざという時の団結力」は、当院の強みの一つ。チーム一丸で、臨機応変かつ総合的なサポートに努めていきます。

入退院サポート

綿密なチェックで治療のリスクを軽減し、安心して入退院していただくお手伝いをいたします

入退院前の患者さんに寄り添い、必要な準備の説明、内服薬の確認、治療期間や内容の説明、退院した後の生活まで、多岐にわたる確認や手続きをサポートします。特に多くの患者さんに対応する診療科にとっては、こうしたサポートが不可欠です。
「服用している薬がたくさんある」「糖尿病で栄養管理が必要」など、患者さん一人一人の状況と入院治療の内容を照合して総合的に判断する必要がありますから、看護師・薬剤師・管理栄養士など専門知識を持つスタッフが丁寧に確認し、必要に応じて整理や調整を行います。入院治療がスムーズに行える環境を整えるとともに、合併症などのリスク軽減にもつながる大切な業務です。
また、回復期以降の長い人生を見すえ、自分らしく社会生活を送るために必要なケアの提案なども、分野を横断する患者サポート室の強みを発揮できるところです。

患者さんにお聞きすること

・アレルギー、喫煙・飲酒習慣、食事・栄養・代謝や排泄についてなど現在の体の状態に関すること
・病気による気持ちの変化、入院を前にした不安や悩みなどメンタル面について

患者さんにご説明すること

・入院生活中の日常的なサポート
・服用する薬の説明
・安全・安心な入院サポート
・治療に合わせた食事の配膳
・転倒、皮膚トラブル予防策など

総合相談

知りたいことがある時は、まずここへ! 今後は脳卒中専門窓口も開設予定

健康や病気に関するさまざまな疑問や不安を抱える皆さんにとって、最初の窓口となるのが総合相談です。どの診療科を受診すればいいかわからない時、薬の副作用のこと、がん治療のこと、リハビリのこと、診療にかかわる金銭的な相談からコロナ禍中の不安まで、「とにかく何か知りたいことがある時に訪ねる場所」がこちらです。どんなお問い合わせも本館1階総合案内でいったん受け付けて、そこから院内の担当部署や院外の支援サービスなどへ的確につなげていきます。がん専門の相談窓口「がん相談支援センター」とともに、今後は脳卒中専門の相談窓口も開設予定です。当院は地域の急性期医療を支える医療機関ですが、こうした相談窓口は急性期・回復期・生活期を問わずあらゆるステージの問題に対応し、当院の患者さんやご家族だけでなく、地域の人や他院で治療を受けている人にも広く開かれています。

相談窓口案内

受付日時:月~金曜 8:40~17:10
受付場所:本館1階 総合案内

地域連携

地域の医療機関ネットワークを生かし、高度急性期病院の使命を果たす

急性期医療を支える当院は、かかりつけ医からの紹介を受けた急患対応や、急性期医療を終えて転院する患者さんに関する情報共有など、地域の医療機関との綿密な連携が求められます。当院はいちはやく登録医制度を設けて、当院とつながる地域のかかりつけ医のネットワークも育んできました。
こうした連携をしっかり活かすことが、地域の医療において当院が担う役割を的確に果たし、病院機能を活用することにもつながります。


患者サポート室担当者(写真左から)
室長(院長補佐) 香川昌弘
入退院支援部門(看護副部長) 大西順子
総合相談部門(看護副部長) 穴吹いづみ
地域連携部門(看護副部長) 松本登紀子


私たちは従来は個別に行っていた支援を統括し、ワンストップかつ横断的な体制で院内外のさまざまなサポートを結ぶ、大きな一つのチームとしての体制充実を進めています。


表紙

なんがでっきょんな

vol.68

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.68の表紙のひと

診療放射線技師

当院が誇る高精度のPET-CT室にて撮影を行いました。撮影中の雰囲気は非常に良く、仲の良さが素敵な笑顔から伝わってくると思います。若手ながら高度な検査や治療を担当する優秀な5人。真面目で仕事熱心、そして常に知識・技術の向上に励んでいると上司からの評価も非常に高く、お互いに切磋琢磨しながら頑張っている彼らです。