嚥下調整食とは
今回は、嚥下調整食についてご紹介したいと思います。
当院では、年齢や認知機能の低下とともに嚥下機能が低下したり、咽頭や食道の病気等で飲み込む力が弱くなった患者さんに、嚥下調整食を提供しています。目で見て食べ物を認知し、口の中で噛み潰し、舌で食塊を作って喉の奥に送り、ごっくんと飲み込む。食べるという行為は、様々な筋肉が複雑に連動してはじめて成り立っています。
例えば、寝たままの姿勢で、顎を上に向けて食品を飲み込もうとすると、気道が開いて誤嚥のリスクが高くなります。また、サラサラの飲み物や、口の中にくっつきやすい食品、バラバラでまとまりにくい食品、水分が少なく粉っぽい食品などは噎せやすい食品です。特に嚥下機能が低下した時には、姿勢や食べ方、食形態が重要です。
当院では摂食嚥下リハビリテーション学会の基準に沿って、下記の5段階の食事を提供しています。嚥下機能が低下していても、安全に口から食べる楽しみを感じていただける様、お一人お一人の嚥下機能にあった食べやすい食事形態での提供を目指しています。