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なんがでっきょんな

検査部コラム 血液検査の豆知識


病院では様々な検査が行われています。
その中で今回は、血液検査についてスポットを当てていきたいと思います。

採血室で採血をしているときに「血の色が黒いなあ」と感じたことはありませんか?

血液が流れている血管には、動脈静脈があります。 血液中の赤血球には、ヘモグロビンといわれる色素があり、酸素と結合して、体中に酸素を運び、排出された二酸化炭素なども運ぶ役割をしています。
ヘモグロビンには鉄が含まれており、鉄は錆びると赤くなりますが、血液においても鉄に酸素が結合している状態では、赤く見えます。

動脈の血液は、酸素を多く含んだヘモグロビンが流れているため鮮やかな赤色となり、 静脈の血液は、二酸化炭素を多く含んでいるので暗い赤色になります。 採血室で、採血を行っているのは静脈の血液です。

ちなみに
エビ、タコなどの甲殻類は鉄ではなく銅が含まれているため、
10円玉が錆びると青くなるように、血液は酸素が結合すると青く見えます。

この血液検査では、貧血になっていないかなど色々な情報を知ることができます。
血液中の赤血球やヘモグロビンが減少した状態を貧血と呼びます。
貧血になると十分に酸素を送り込むことができず、様々な症状が現れます。

ヘモグロビン基準値 (院内)
男性:13.7~16.8g/dL
女性:11.6~14.8g/dL

ヘモグロビンは年齢と性別により大きく変わり、
新生児では約20g/dLと高く、乳幼児では約11g/dLと低下し
小児期では男女差はみられません。
60歳以後はやや低下し、男女差は少なくなります。

ポイント

ヘモグロビンは年齢と性別により変わる!


表紙

なんがでっきょんな

vol.68

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.68の表紙のひと

診療放射線技師

当院が誇る高精度のPET-CT室にて撮影を行いました。撮影中の雰囲気は非常に良く、仲の良さが素敵な笑顔から伝わってくると思います。若手ながら高度な検査や治療を担当する優秀な5人。真面目で仕事熱心、そして常に知識・技術の向上に励んでいると上司からの評価も非常に高く、お互いに切磋琢磨しながら頑張っている彼らです。