高松赤十字病院 管理栄養士の日赤ヘルシーです。今回は脂質編です。
あぶらは私達の健康にとって良いの?それとも悪いの?あぶらは摂りようなのです。例えば、あぶらは体の中でエネルギー源として利用される三大栄養素の一つですが、糖質やたんぱく質が1g=4kcalに対し、あぶらは1g=9kcalと2倍以上のエネルギー量です。
また、あぶらの働きは、エネルギー源だけでなく、体の構成成分となる他、ホルモンや生理活性物質の生成、脂溶性ビタミンの吸収促進など様々です。あぶらの種類も様々で、種類によって体内での代謝や働きが異なります。一方で私達が日々食べている食品の中には、種々のあぶらが混ざり合って含まれており、特定のあぶらだけを摂ることも、特定のあぶらを一切摂らないこともできません。したがって、食品にどのような種類のあぶらが多く含まれるのかを知り、自分の身体に合わせて上手に選択し、適量摂ることが大事です。
今回は、料理のエネルギー量が、素材に含まれるあぶらや、調理に使うあぶらの量で変化する例を紹介します。体重を減らしたいという方は控えめに、逆に食べる量が減ったけれど何とか体重を維持したいという方は、積極的に利用する事が鍵と言えます。あぶらの種類については、次回ご紹介致します。
Columnvol.73の表紙のひと
専門・認定・特定看護師
今回の表紙は高松赤十字病院の専門・認定・特定看護師です。それぞれ資格を取得し、特定の専門分野においてより高い水準の知識及び技術を備えた看護のスペシャリストです。この春から新しくユニフォームを作成しました。パープルにワインレッドのポイントがかっこ良いデザインで、背中にCNS(専門看護師)・CN(認定看護師)・特定看護師の文字が輝いています。装いも新たに、これからも安全で質の高い看護を続けていきます!