皆さんは、溶血による採血の取り直しをされたり、検査結果欄の「ヨウケツ(H)」をみたことはありますか?
採取された血液は、凝固させた後、遠心機という機械で遠心分離をします。そうすると、血球成分(赤血球や白血球など)とそれ以外の液体成分(血清)に分けられます。この血清を用いて生化学検査は行われます。
溶血とは、赤血球が壊れて赤血球内の成分が血清に漏れ出した状態の事で、通常の血清の色は黄色ですが、赤血球内にはヘモグロビンが多く含まれているため、溶血すると血清の色が赤くなります。
多くの場合は、
・注射器を引くスピードが速かった ・血管が細く採血がしづらかった
など採血の手技によって引き起こされます。
溶血していても検査は可能ですが、特定の項目に影響を与えてしまうため、正しい検査結果が得られません。
※赤血球内には、血清中に比べてカリウムは約23倍、LDHは約200倍多く含まれています
採血者は溶血を起こさないように注意して採血を行いますが、もし溶血が起こってしまった場合は採血の取り直しをお願いする場合があります。



