私たちは看護のスペシャリストです
専門看護師®
Certified Nurse Specialist®: CNS
専門看護師とは、日本看護協会の専門看護師認定審査に合格し、より困難で複雑な看護問題を抱えた個人・家族及び集団に対して、水準の高い看護ケアを提供するための、特定の専門領域の知識及び技術を備えた看護実践能力を有する看護師です。
看護現場において、実践・相談・教育・調整・研究・倫理調整の6つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献しています。当院では、現在2領域2名の専門看護師が活躍しています。
母性看護 | 1 | がん看護 | 1 |
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(人)
母性看護

妊娠前~育児まで、切れ目のないサポートを
母性看護専門看護師は、新しいご家族のスタートがよりよいものとなるように、妊婦さんや産後のお母さん、そのご家族に寄り添い、他分野の専門看護師や認定看護師と協働しながらサポートしています。
「妊娠・出産は病気ではない」と言われますが、思いがけないリスクが生じる場合も多くあり、身体的にも精神的にも周囲から多くのサポ-トが必要な時期です。そして、育児が始まれば、これまた予想外なこと・大変なことが次々起こるかもしれません。ご心配なことやご不安なこと、気がかりなこと等がありましたら、どうぞご相談ください。
がん看護

がんに関すること、何でもご相談ください
がん看護専門看護師は、がん患者さんやご家族などが抱える様々な問題に対して、専門的な知識と技術を用いて解決のサポートを行う看護師のことです。今は二人に一人ががんにかかると言われていますが、治療の進歩によって生存期間は延び、がんと共に生きる時代になっています。患者さんやご家族が「その人らしく」生きることができるよう支援します。
現在はがん相談支援センターに所属しています。そこでがんの治療や副作用、仕事のことやお金のこと、不安な気持ちなど、あらゆる内容のがん相談をお受けしています。ぜひともお気軽にお声かけください。
認定看護師®
Certified Nurse®:CN
認定看護師とは日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践力を有する看護師です。
看護現場において実践・指導・相談の3つの役割を果たすことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献しています。当院は、全国の赤十字の中でも認定看護師が多い病院で、現在、14分野31名の認定看護師が活躍しています。
皮膚排泄ケア | 2 | 乳がん看護 | 1 | 感染管理 | 3 |
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認知症看護 | 2 | 緩和ケア | 2 | 摂食嚥下障害看護 | 1 |
クリティカルケア | 8 | 糖尿病看護 | 1 | がん化学療法看護 ・ がん薬物療法看護 |
2 |
慢性心不全看護 ・ 心不全看護 |
3 | 手術看護 | 2 | がん放射線療法看護 | 1 |
呼吸器疾患看護 | 2 | 新生児集中ケア | 1 |
(人)
皮膚排泄ケア
床ずれも人工肛門や人工膀胱も失禁もサポートします
皮膚排泄ケア認定看護師は、キズや床ずれ、人工肛門、失禁(尿漏れ、便漏れ)などのケアについて、専門の資格を持った看護師です。
「床ずれの手当や予防方法を知りたい」「人工肛門のことを相談したい」「尿や便が漏れるのでどうにかしてほしい」など、皮膚のかぶれや尿、便のお悩みについて相談することができます。
症状をなるべく軽くするための、日常生活での工夫や手当ての方法を一緒に考えていきます。受診しようかどうか迷われている方も、まずはお気軽にWOC相談室(中央診療棟2階59番)までご相談ください。
感染管理
感染対策は、みんなでやれば効果倍増です
感染管理認定看護師は、患者さんをはじめ病院で働く人すべてを感染から守るための活動をしています。近隣の病院とも連携し、相互に感染対策の外部評価をすることで感染予防・拡大防止に努め、病院で行われる診療の質を保証します。
緩和ケア
あなたらしい生活ができるようにサポートをします
緩和ケア認定看護師は、生命を脅かす病気による問題に直面している患者さんとご家族に対して、心と体のつらさに寄り添い苦痛を緩和する看護を行っています。病気になると誰もが様々な苦痛を抱えながら病気と向き合っていかなければなりません。痛みなどの身体的な苦痛だけでなく、将来への不安、家族のこと、仕事に対しての悩みなど、つらいと感じることは人それぞれ違います。治療を受けながらも、自分らしく生活ができるように共に考え、医師や薬剤師、ソーシャルワーカーなど多職種と連携しながらサポートさせていただきます。
クリティカルケア
患者さんの「命の声」に耳を傾け、気づきの看護で重症化回避と早期回復を目指します
クリティカルケア認定看護師は、多様化する社会に即した急性期看護のあり方を追求し、気づきの看護を大切に実践及びスタッフ育成に努めています。また急性期・重症患者看護のサブスペシャリティとして特定看護師の役割も担っています。人生100年時代、患者さんやご家族の人生の価値を尊重し、多職種との連携を図り地域に貢献します。
がん化学療法看護・がん薬物療法看護
治療も生活も支えます
がん化学療法・がん薬物療法看護認定看護師は、抗がん剤治療を受ける患者さんが治療を安心して受けることができるように、お手伝いをします。副作用の状況を確認し、対処法を考え、苦痛が少なく、治療を続けていくことができるようにサポートをしていきます。緩和ケアチームやがん相談支援センターとも連携し、治療を受けながら生活していくための支援を行います。抗がん剤治療についての疑問や不安、気になることなど何でもご相談ください。
手術看護
手術を受ける患者さんの心と身体を支えます
手術看護認定看護師は、不安や緊張の中で、患者さんが少しでも安心して手術に臨めるようサポートさせていただきます。また、患者さんに安全安楽な手術医療を提供できる様に、医師や他職種者と連携し、日々進歩する手術医療に合わせたケアを提供できるよう、手術室全体のスキルアップにも努めています。手術を受けることは、人生において一大事です。気になることも多々あると思います。麻酔科外来受診時や入院後の手術前オリエンテーションを手術室看護師が担当しています。手術や麻酔に関することで、不安や気がかりがありましたら、お気軽にお尋ねください。
呼吸器疾患看護
呼吸は生命の第一歩、患者さんの生活を支えます
呼吸器疾患看護認定看護師は、呼吸器の病気を持つ患者さんが、少しでも安楽に、その人らしく日常生活がおくれるようサポートしています。また、病気の予防という視点では、禁煙にも力を入れ支援しています。
急性期から回復期、終末期まで幅広く患者さんやご家族を支えていきます。
お気軽にご相談ください。
乳がん看護
治療を受ける乳がん患者さんの伴走者です
乳がん看護認定看護師は、乳がん治療に伴う身体的・心理的・社会的サポートを行っています。乳がん治療では、検査・診断時から治療期まで、時に10年と長い経過をみることもあります。その時々で不安になったり迷ったりすることは当然のことです。治療選択のサポートや術後の補正具の相談、リンパ浮腫予防のアドバイスなどをお伝えして、患者さんの意向や治療生活に沿ったものは何か一緒に考えています。乳がんに関して気になることなどご相談ください。
認知症看護
認知症のある患者さんの心に寄り添い笑顔にします
認知症看護認定看護師は、認知症のある患者さんとそのご家族が、安心して治療を受けられ退院するまでの支援を行います。安心・安全な療養環境の調整とせん妄予防・発症に対応します。パーソンセンタードケア(その人らしさを大切にしたケア)を理念に支援させていただきます。
摂食嚥下障害看護
「食べたい」気持ちに寄り添います
摂食嚥下障害看護認定看護師は、患者さんの「食べたい」気持ちを支えるために、耳鼻いんこう科医師、言語聴覚士、理学・作業療法士、管理栄養士、薬剤師と一緒に、嚥下リハビリテーションや食事形態・姿勢などの調整を行います。病気や治療、加齢など、さまざまな理由で飲むこと・食べることが難しくなることがありますが、口から栄養を摂るだけでなく、食べる喜びを感じ、食べ続けられるように支えています。
糖尿病看護
血糖値との上手な付き合い方を一緒に考えます
糖尿病看護認定看護師は、糖尿病看護の専門的な知識と技術を用いて、糖尿病を持つ患者さんがその人らしく生活を送りながら療養行動ができるように、患者さんやそのご家族を支援しています。血糖管理をはじめ、合併症の予防に繋がるよう支援をしています。食事や運動などの生活習慣の見直しや、インスリン自己注射や血糖測定器の使い方の説明など幅広い支援を行っています。血糖値についてなど、気になる事がありましたらお気軽にご相談ください。
慢性心不全看護・心不全看護
“地域で心不全患者さんとその家族を支える”を目指します
慢性心不全・心不全看護認定看護師は、心疾患患者さんやそのご家族が“住み慣れた地域”で病気を抱えながら安心・安楽に生活・療養ができるように、専門的な知識や技術を持って支援します。患者さんが抱く思いや体験に耳を傾け、生活に合わせた調整や説明、最期まで望む医療を受けることが出来るような意思決定支援を行いたいと思っています。
また認定看護師以外にも、心不全療養指導士という資格を持ったスタッフと共に心不全チームとして、医師や薬剤師、管理栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカーと多職種で連携しながら、サポートします。
がん放射線療法看護
あなたの放射線治療を全力でサポートします
がん放射線療法看護認定看護師は、患者さんやご家族の不安に寄り添い、安心して治療に専念できるよう治療選択から副作用のケアまでサポートします。放射線治療は、がんを治したり、痛みなどの苦痛を和らげたり、再発を予防したりと様々な目的で行われています。けれども、患者さんの中には、「放射線」ということばに怖さや不安を抱いている方が少なくありません。また、手術や薬を使った治療と違い、治療やその後をイメージしにくいようです。わかりやすい言葉で、ご説明できるよう心がけています。お気軽にご相談ください。
新生児集中ケア
赤ちゃんの命を守り、人生のスタートをサポートします
新生児集中ケア認定看護師は、新生児期だけではなく、赤ちゃんがその子らしくステキな人生が送れるように、ご家族も幸せになれるように未来を見据えた支援をしています。日々、赤ちゃんの微細な様子を観察し、最善な看護を提供する事で、赤ちゃんの命を守り、体と心のより良い成長・発達を目指しています。また、ご家族にとって赤ちゃんは宝物です。だからこそ、喜びと不安が生じてきます。その気持ちに寄り添い、赤ちゃんとご家族の絆が強くなるようにも関わっています。
診療看護師
Nurse Practitioner : NP
診療看護師とは、2年間の大学院修士課程で、医学的知識や技能の教育を受け、NP協議会が実施するNP資格認定試験に合格した、高度な思考力・判断力・実践力を備えた看護師です。
NPは患者さんのQOL向上のために、医師や多職種と連携・協働し、倫理的かつ科学的根拠に基づき、一定レベルの診療行為を実施します。当院では、現在、1名の診療看護師が活躍しています。
診療看護師

多職種との懸け橋となり、先の先を予測しながら全力でサポートします
当院では医療の質を維持・向上するため、2024年度より診療看護師(NP)が加わり、チームの一員として日常診療に関わっています。
NPとは、大学院修士課程で医学的知識や医療行為の実践を学び、医療の裁量のもとで一定の医療行為や特定行為を行うことができる看護師です。医師や病棟看護師だけでなく多職種と連携し、安全面に十分な配慮をしながら、治療とケアの両側面から患者さんやご家族を支える役割を担っています。
何か不安なことがありましたら、気兼ねなくお声かけください。
特定看護師
当院は2018年より、特定行為指定研修機関として、特定行為研修を開始しました。
特定行為は、医師の包括的な指示(手順書)の下で、診療の補助を行います。当院では、2021年の特定行為研修管理委員会で、特定行為研修を修了した看護師を『特定看護師』と呼称することになりました。
特定看護師は、単に特定の医療行為を行うだけでなく、患者さんのベッドサイドケアを継続しながら、状態変化に合わせたタイムリーな介入を目指しています。患者さんの状態や病態を包括的にアセスメントし、質の高いケアを提供することで、チーム医療やタスクシフトに貢献しています。
当院の特定看護師は、認定看護師22名とキャリア開発ラダーⅢを取得した看護師9名です。それぞれの専門性を活かしながら、病院全体のチーム医療のキーパーソンとして部署を横断して活動しています。
特定看護師
安心して治療が受けられるようにお手伝いをします
特定看護師とは、特定行為研修を終了し、医師が作成する「手順書」という指示のもと、特定の診療の補助業務を行う看護師です。
私たちは、“手術中の患者さんの管理”、“気管カニューレ交換とその管理”、“体内の水分に過不足がないかの評価”、“糖尿病で手術前後にインスリン注射をする可能性がある患者さんの血糖値の管理”などそれぞれの分野で役割を担っています。患者さんの状態が安定し、安心して治療を受けられるように医師やその他のスタッフと協力して治療のサポートを行います。