さぬきの健康と元気をサポートする高松日赤だより

なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第2回~ もしも、がんと言われたら


もしも、がんと言われたら

がん相談支援センター

専従看護師長 穴吹 いづみ

「一生のうちに、二人に一人ががんにかかる」と言われています。「万が一じゃなく二分の一」というCMもありました。
でも、やはり「がん」という病名は、特別で衝撃的なものだと思います。

⒈ がんと告げられたら

体験した患者さんからは、次のようなお話をよくお聞きします。
•病名を聞いたら頭が真っ白になって、その後の説明は全く覚えていない、どうやって家に帰ったかも覚えていない
•どうして自分ががんになったのか、何が悪かったのかわからない
•病気のことや治療のことなど、知識がなくてわからないことばかり
•検査や手術の予定がどんどん決まり、言われるままに受けるのが精一杯だった
「二人に一人」と知っていても、自分のこととなると話は違います。もし私が今、がんと告げられても、治るのか、いつまで生きられるのか、どんな治療をするのか、家族にどう伝えるか、仕事や家事はできるのかなど、次々に頭に浮かび、平静ではいられないと思います。
ですから皆さんが、「わからないことばかり」「何から考えたらいいかわからない」のは、当たり前のことです。気持ちが落ち込む、涙が止まらない、間違いではないかと思うことも、多くの方が体験するごく自然な反応です。

⒉ 無理に一人でがんばったり、平静を装ったりする必要はありません

心配をかけたくないと思いためらうかも知れませんが、つらい気持ちや心配事を、家族や親しい友人に話してみてください。少し気持ちが楽になるかも知れません。思い切り泣くのもいいと思います。
身近な人に話すのが難しいときは、がん相談支援センターでもお話をお聞きします。また、考えを整理するお手伝いをし、治療や生活についての質問や相談に対応します。
医師や看護師などの医療スタッフにも、わからないことは遠慮なくお聞きください。


表紙

なんがでっきょんな

vol.68

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.68の表紙のひと

診療放射線技師

当院が誇る高精度のPET-CT室にて撮影を行いました。撮影中の雰囲気は非常に良く、仲の良さが素敵な笑顔から伝わってくると思います。若手ながら高度な検査や治療を担当する優秀な5人。真面目で仕事熱心、そして常に知識・技術の向上に励んでいると上司からの評価も非常に高く、お互いに切磋琢磨しながら頑張っている彼らです。