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なんがでっきょんな

ガンのこと

2人に1人がかかる がんについて知っておきたいこと ~第17回~「妊孕性温存」療法とは


がんの治療の進歩によって、多くの患者さんががんを克服できるようになっています。しかし、がんそのものやがんの治療(手術、放射線治療、薬物療法)により、妊娠しにくくなったり、妊娠できなくなったりすることがあります。

「妊孕性」とは、妊娠するための力。

妊孕性は、男性にも女性にも関わることです。将来自分の子供を持つ可能性を残すための方法の一つとして、がんの治療開始前に、卵子や精子、胚(受精卵)などを冷凍保存する「妊孕性温存療法」があります。

患者さんの命が一番大切、がんの治療を受けることが大前提です。

妊孕性温存療法のために、適切ながん治療を受けなかったり、がん治療が遅れたりすることは、避けなければなりません。

将来子供を持つことを望むのか、治療前に考えてみることも大切です。

主治医に気持ちを伝え、相談してみましょう。「がん治療による妊孕性への影響はどの程度あるのか」「妊孕性温存のためにかけられる時間がどのくらいあるのか」「がんの治療と安全に両立できるのか」などを確認しましょう。
妊孕性温存療法を受けるかどうかは、主治医や生殖医療を専門とする医師と十分に話し合い、パートナーやご家族とともに考えましょう。

費用や助成制度、その他ご心配なことや分かりにくいことは、がん相談支援センターにご相談ください。


表紙

なんがでっきょんな

vol.68

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.68の表紙のひと

診療放射線技師

当院が誇る高精度のPET-CT室にて撮影を行いました。撮影中の雰囲気は非常に良く、仲の良さが素敵な笑顔から伝わってくると思います。若手ながら高度な検査や治療を担当する優秀な5人。真面目で仕事熱心、そして常に知識・技術の向上に励んでいると上司からの評価も非常に高く、お互いに切磋琢磨しながら頑張っている彼らです。