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なんがでっきょんな

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「見た目」と「機能」 どちらも守る形成外科

「傷をきれいに縫う・目立たなくする」「治りにくい傷を治す」「機能を再建する(動かないものを動くようにする)」などを得意とする形成外科。当院では、院内連携の強みを活かし、外傷から加齢疾患まであらゆる「皮膚・皮下組織の損傷」に対応しています。

怪我・やけどをした、できものができた、糖尿病などで足に潰瘍ができてしまった、加齢でまぶたが下がってきた─。そんな時は、トラブルが起きた体の部位に応じて、皮膚科や眼科、整形外科などを受診することが多いのではないでしょうか。
実は、これらの症状は、すべて形成外科でも対応できます。特に、見た目や機能をなるべく損なわないように治したい顔まわりや手足などの傷・手術は、形成外科が強みを発揮できる分野。さまざまな診療科の治療と連携しながら、怪我や病気で損傷した皮膚・皮下組織を「できるだけきれいに治す」治療を行っています。

当院の形成外科は、専門医2人体制でスピード感のある対応が特長です。手術入院や救急患者さんも積極的に受け入れています。外傷以外の対応も多く、入院患者さんの半数以上が難治性潰瘍など「足」まわりのトラブル。難治性潰瘍を伴いやすい病気の治療に当たる内分泌代謝科・循環器内科や皮膚科などと密に連携し、チームで患者さんに対応できるのは、総合病院ならではの強みといえるでしょう。

治りにくい傷を治す

糖尿病や動脈硬化などの影響で血流が滞ってしまい、皮膚の損傷がなかなか治らないのが「難治性潰瘍」。糖尿病性潰瘍・虚血性潰瘍・静脈うっ滞性潰瘍などの種類がありますが、いずれも脚部に多くみられます。

オートロジェルシステム®を用いた多血小板血漿(RPR)療法


従来の治療法を4週間続けても潰瘍が改善しない場合は、医師の判断に基づいて先進治療「オートロジェルシステム®」の対象となります。成長因子がたくさん含まれた患者さん自身の血液の上澄み(血漿)を使うことで、難治性潰瘍の治癒を促す効果が期待できます。

2024年10月から保険適用となり、25年12月から香川で初めて当院が導入しました。現在の実績は10例ほど、著しい効果がみられたケースもあります。


PRP:Platelet-Rich Plasma
患者さんから採った血液を遠心分離して血漿のみを抽出薬剤と混ぜてゼリー状にしたものを傷に貼り付ける

見た目と機能を守る

顔や手指などを治療するデリケートな手術は、細かい作業が得意な形成外科が担当することが多い分野です。特に瞼まわりなどは、顔の「見た目」を重視しつつ「目の機能」も守る皮膚と粘膜の再建を目指す必要があり、難易度が高くなりやすい手術。執刀医のセンスと経験が問われる領域といえます。

眼瞼下垂


眼瞼下垂の原因はさまざまですが、多くは加齢性です。まぶたを持ち上げる筋肉が加齢とともに緩んだり、皮膚がたるんだりして、まぶたが垂れ下がって視野が狭くなります。そうなると、おでこの筋肉でまぶたを持ち上げようとするため、額にシワができてしまうことも…。

形成外科では、緩んだ筋肉を短く整えて吊り上げる機能を回復させる・余った皮膚を切り取るなどの外科的処置を行います。

きれいに治す

広範囲のやけどなどの皮膚損傷には、従来の皮膚移植より低侵襲な最新治療「RECELL®」が4年ほど前に登場しました。伊藤医師は、当時の国内初症例にかかわった経験があります。

RECELL®(リセル)を用いた低侵襲の熱傷治療

患者さん自身からごく小さい健康な皮膚を採取し、細胞分離にかけて液状にしたものを患部にスプレーします。メッシュ植皮(小さい皮膚片に網状の切り目を入れて数倍に広げて使う皮膚移植術)と併用することで、深い・広いやけども早い治癒を促せるだけでなく、傷跡の質感もやわらかく自然に治せます。皮膚を採取した場所に大きな傷が残ることもありません。



野網 淳(のあみじゅん)(写真右)
日本創傷外科学会専門医/日本形成外科学会専門医
日本形成外科学会皮膚腫瘍外科分野指導医
日本形成外科学会領域指導医

伊藤 謹民(いとうのりひと)
(写真左)
日本形成外科学会専門医/日本医師会認定健康スポーツ医
日本医師会認定産業医


一般的に皮膚科と混同されやすい診療科ですが、形成外科は「皮膚の損傷」を治すのが得意。先進治療も積極的に取り入れて、患者さんに負担の少ない治療を目指します


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表紙

なんがでっきょんな

vol.78

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.78の表紙のひと

初期研修医

今回の表紙は令和8年4月に入職した10名の研修医の先生方です。明るく元気な印象の先生が多く、また6名が女性で、久しぶりに女性が多い年になりました。撮影当日はまるでモデルのように自然なポーズを決めてくれる先生もいて、終始笑顔が絶えず、和やかな雰囲気の中で進めることができました。これから様々な診療科で経験を積みながら成長していく先生方の活躍を温かく見守っていただければと思います。