研修報告
第10回 高松赤十字病院学術講演会
2018年12月5日
こんにちは、教育研修推進室です。
12月5日(水)に開催されました「第10回 高松赤十字病院学術講演会」についてお伝えします。
この「学術講演会」は、国内で様々な分野のトップクラスでご活躍されている先生を講師としてお迎えし、その専門分野における内容でのご講演をお願いしています。特に若い医師の方々には知識習得の良い機会とし、日常の診療に活かしてもらいたいという強い思いから開催しています。
今回は、皮膚ヘルペスウイルスの分野でご活躍されておられます 愛知医科大学 皮膚科学講座 教授 渡辺大輔 先生をお迎えして、「帯状疱疹update」と題して講演をしていただきました。
開催日時 |
平成30年12月5日(水)18:30~19:45 |
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演 題 |
「帯状疱疹update」 |
講 師 |
愛知医科大学 皮膚科学講座 教授 渡辺 大輔 先生 |
参加者 |
院外:医師19名、臨床検査技師1名、MSW1名、その他1名 院内:医師26名、薬剤師2名、看護師9名、臨床検査技師5名、事務5名 計69名 |
学術講演会の様子
質問事項
・痛みを主訴に受診した患者(整形外科的な異常を除外され受診)に、発疹がない場合は鎮痛剤を投与し2~3日様子をみており、皮疹が出現した場合に帯状疱疹に対する投薬を行っているが、この場合の鎮痛剤投与は適切か。
・複発性ヘルペスは痛みが移動して発症することはあるか。
・ゼルヤンツを投与した20名くらいの患者のうち4名が帯状疱疹を発症した。文献によると帯状疱疹予防を目的とした水痘ワクチン接種は本邦では一般で、免疫抑制作用のある薬剤使用中の生ワクチン接種は禁忌とされている。今後開発中である不活性ワクチンの普及が期待されるというワクチンは紹介されたシングリックスのことか。
・ワクチンを接種したうえでゼルヤンツを使用したいが、免疫抑制の患者に対してはワクチンを接種しておけば投与可能か。
・ハント症候群の患者がウイルス性神経麻痺となり、麻痺が高度で後遺症も残っていたため初診時と半年後に抗体価の測定を行ったがいずれも高値が持続していた。これがどのような病態であったか考えられる病態がありましたらご教示ください。
・小児の水痘は減少しているが、生ワクチンを投与した子供は将来にわたって帯状疱疹を発症する可能性はあるのか。
・ワクチンを2回接種する際、左右の腕に接種した方がよいのか。
・初感染で水痘を発症した場合は空気感染が原因となるが、帯状疱疹の多くの場合は接触感染で稀に空気感染が原因となると文献でも書かれていることが多い。小児で水痘の可能性にて治療中、病棟内で親・家族・医療者に帯状疱疹を発症した場合の空気感染の原因となるリスクはどの程度であると考えた方がよいか。
・帯状疱疹を発症した悪性リンパ腫の患者がワクチン接種を希望しており、新規ワクチン(シングリックス)を接種するべきであると思うが、接種する時期、発熱・局所反応以外に重篤な副作用はあるか。
・ワクチン接種後発熱した場合の対処方法としては解熱剤の投与のみでよいか。
・昨年発症した帯状疱疹患者に対し、ワクチンを接種する時期はいつ頃が適切か。
・帯状疱疹は発症時から痛みを伴うため神経障害性疼痛としてリリカを投与した際、効能に帯状疱疹後の痛みに対する投与とされているため保険請求上査定を受けた。理論的には発症時から投与可能であると考えるが、発症時からのリリカ投与についてどのように考えるのが適切か。
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