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アルツハイマー型認知症に新薬「レカネマブ」が登場

アルツハイマー型認知症を「治す・改善する」ことは難しくても、早い段階で診断できれば「進行をゆるやかにする」ことはできます。

2023年に新たに国内で保険承認されたアルツハイマー型認知症の点滴治療薬「レカネマブ」が、当院でも保険診療の対象になりました。従来は精神症状をやわらげる内服治療のみでしたが、レカネマブは、脳内に溜まったアミロイドβを除去し、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる画期的な薬です。レカネマブは認知症の進行を遅らせる薬であり、治す・改善する薬ではないため、既に症状が進んでしまっている場合は効果が期待できません。治療対象となるかどうかは、いくつかの検査結果から判断します。

新薬治療の対象となる目安

「認知障害が比較的軽度」「画像診断結果が陽性」の両方を満たす人
・国際基準の認知機能テスト(MMSE) のスコアが「22~30点」
・アミロイドPETで「陽性」と診断

レカネマブ投与の流れ

・導入施設で2週間に1回×6カ月の投与
・継続施設で1年間の投与
=計1年半の点滴投与で認知症の進行をゆるやかにする

当院も「導入施設」として投薬治療に対応

レカネマブを投与できる医療機関には一定の条件があり、MRI検査が行える設備を備え、神経内科・脳外科・精神科・老年医学などの医師が2人以上在籍していれば、所定の研修を受けることで「導入施設」に認定されます。当院も導入施設として、25年12月から投与を始め、既に継続的な点滴治療を受けている患者さんもおられます

レカネマブは自分らしくのびのびと生きる時間を延長する治療です。ご自身やご家族がレカネマブの治療対象になるかどうかは、かかりつけ医や地域の脳神経外科などにご相談ください

脳卒中科部長
新堂 敦

日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本頭痛学会専門医

脳神経外科医師
入江 恵一郎

日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医


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表紙

なんがでっきょんな

vol.75

最新号

「高松日赤だより なんがでっきょんな」は、患者の皆さんに高松赤十字病院のことを知っていただくために、季刊発行する広報誌です。季節に合わせた特集や役立つ情報を掲載いたします。冊子版は、高松赤十字病院の本館1階の③番窓口前に設置していますので、ご自由にお持ち帰りください。左記画像をクリックすると、PDFでご覧になることもできます。

Take Free!

Columnvol.75の表紙のひと

令和7年度新人看護師

今回の表紙は令和7年春に入職した新人看護師33名の皆さんです。真面目でしっかりとした方が多い印象で、当日も少し緊張しながらもスムーズに撮影することができました。日々の業務に加えて一年目は研修も多く、大忙しの毎日を過ごしています。患者さんに寄り添いながら一生懸命に学び、前向きに頑張る姿に、これからの成長への期待が膨らみます。