日本赤十字社 高松赤十字病院

薬剤部

基本情報

薬剤部の理念

患者さんに安全で有効な薬物療法を提供する

薬剤部の目標

  1. 医薬品に関するインシデントの撲滅
  2. 薬剤管理指導の完全実施
  3. 退院時薬剤情報管理指導の完全実施
  4. シームレスな病棟薬剤業務の実施
  5. 薬・薬連携の強化
  6. 長期実務実習の充実
  7. 積極的な学会発表
  8. 専門・認定薬剤師の資格取得

スタッフ紹介

薬剤師人数 26人(2019年5月現在)

専門・認定薬剤師など主な資格取得者一覧(2019年5月現在)

学会等団体名 名称 人数
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 3名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 2名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 2名
日本薬剤師研修センター 漢方・生薬認定薬剤師 1名
日本薬剤師研修センター 小児薬物療法認定薬剤師 2名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 4名
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 9名
日本緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 1名
日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム(NST)専門療法士 1名
日本腎臓学会
日本腎不全看護学会
日本栄養士会
日本腎臓病薬物療法学会
腎臓病療養指導士 1名
日本高血圧学会
日本循環器病予防学会
日本動脈硬化学会
高血圧・循環器病予防療養指導士 1名

業務内容

調剤業務

  • 電子カルテシステムにより医師が処方した処方箋に基づき調剤を行なっています。
    患者さんの状況に応じて、薬剤の一包化や簡易懸濁・粉砕にも対応するなど、最適な調剤を行っています。
  • 院内処方は、入院患者さんのお薬が主です。
    薬剤師が、薬歴のチェックも行いながら、薬の量、使い方、相互作用などを確認しています。複数の診療科を受診されている方などの飲み合わせのチェックも行っています。
  • 外来の患者さんのお薬は、原則院外処方箋となりますが、特別な管理が必要な薬剤、検査のための薬剤、院内製剤などが処方された時は院内で調剤を行います。
    治験中の患者さんのお薬の飲み合わせのチェックも行っています。
錠剤の調剤
錠剤の調剤
水剤の調剤(水剤鑑査システムを導入)
水剤の調剤(水剤鑑査システムを導入)
散剤の調剤(散剤鑑査システムを導入)
散剤の調剤(散剤鑑査システムを導入)
散剤分包機とバーコードオンラインシステム
散剤分包機とバーコードオンラインシステム

注射業務

  • 病院内で使用する注射薬の適正な数量を在庫し、病棟、手術室、救急室など各部署への供給を行います。
  • 入院患者さんの注射処方箋の内容(投与量、投与経路、投与速度、配合変化など)を鑑査し、患者さんごとに注射カートに準備し病棟へ搬送しています。
  • 注射薬の取り揃えはピッキングマシンが行います。処方内容のバーコードを印刷したラベル、処方箋を発行して、誤投与がないよう安全対策をとっています。
  • 化学療法を受けられる患者さんのレジメン、投与量を鑑査し患者さんごとに準備します。
ピッキングマシン
注射カート

ピッキングマシンと注射カート

無菌調製業務

抗がん剤の無菌調製

  • 外来・入院で化学療法を受けられる患者さんの抗がん剤の投与量をレジメンに基づいて事前確認を行い、無菌調製をしています。

高カロリー輸液の無菌調製

  • 入院患者さんの高カロリー輸液の無菌調製をしています。
安全キャビネット
安全キャビネット
安全キャビネット内での無菌調製の様子
安全キャビネット内での無菌調製の様子

製剤業務

製剤室では、院内製剤(散剤・軟膏の予製剤、特殊製剤)の調製と消毒薬等の払い出しを行なっています。

院内製剤とは、患者さんの病態やニーズに対応するために、医師の依頼により病院内で薬剤師が調製し、当院の患者さんに限って用いられる製剤のことです。

予製剤

  • 調剤業務を円滑に行なうために、よく使われる散剤や軟膏を予め調製します。

特殊製剤

  • 市販の医薬品では個々の患者さんのニーズに対応できない場合があります。そのような場合には、患者さんに合わせてお薬を調製します。

薬剤管理指導業務・病棟薬剤業務

当院では、各病棟に専任の薬剤師を配置しています。

病棟薬剤師は、医師・看護師など他の医療スタッフと連携して医薬品の適正使用に取り組んでいます。

病棟薬剤業務

病棟薬剤師は入院患者さんが入院前に使用していた医療用医薬品・市販薬・健康食品の内容や、副作用歴、アレルギー歴などを把握し、服薬計画を医師に提案しています。投与前に処方薬の相互作用の有無の確認をおこない、特に安全管理が必要な医薬品については患者さんに説明をおこないます。流量又は投与量の計算等が必要な医薬品の投与にあたっては、投与前に薬剤師が計算等を実施しています。また、インターネットを 通じて常に最新の医薬品緊急安全性情報、医薬品・医療機器等安全性情報、医薬品・医療機器等の回収等の医薬品情報の収集を行うとともに、病棟カンファレンスなどで医療スタッフへ周知しています。

薬剤管理指導業務

病棟薬剤師は入院患者さんに投与されている薬剤の投与量、投与方法、投与速度、相互作用、重複投薬、配合変化、配合禁忌などの確認と、患者さんの状態の確認をおこない、薬剤の効果や副作用等に関する状況把握をおこなっています。また、患者さんのベッドサイドに伺い服用薬の説明や薬剤に関する相談の対応をおこない、退院時にはお薬手帳を用いて保険薬局と連携をはかっています。

医薬品情報管理業務

薬を有効かつ安全に使用するために、医薬品に関する様々な情報を収集、評価、整理保管しています。
また、これらの情報を薬剤部内や医師、看護師等の他の医療従事者、患者さんに提供しています。

主な仕事

  • 医師や看護師、病棟薬剤師等からの医薬品に関する問い合わせへの対応
  • 厚生労働省や製薬企業などから発表される重要な医薬品に関する情報(安全性情報や回収情報など)の院内への周知
  • 院内で起きた副作用情報の収集と、厚生労働省や製薬会社への報告
  • 薬剤審査委員会や治験審査委員会の主催
  • 病棟薬剤師と連携のためのカンファレンスの開催(週2回)
  • 病院で使用する医薬品の電子カルテへの入力とメンテナンス
  • 薬剤部ホームページの運用

医薬品情報室
医薬品情報室

チーム医療への参画

医師、看護師、その他医療スタッフとともに各診療科で行なわれるカンファレンスや病棟回診、各種委員会などに参加して薬剤師として薬学的な観点から提言し、医療の質の向上に貢献しています。

主な活動内容

1.外来化学療法室
  • 外来化学療法は、がんの治療効果を維持し、患者さんがこれまで送ってきた生活をできる限り継続しながら、外来で治療をすること、を目的としています。
  • QOL(Quality of life:生活の質)を保ちながら治療を続けるためには、副作用のコントロールが重要です。
  • 外来化学療法室では、がん薬物療法認定薬剤師が常駐し、副作用のモニタリング、支持療法調整、抗がん剤治療のオリエンテーションなど、患者さんのサポートを行っています。
外来化学療法室
外来化学療法室
薬剤師による患者サポート
薬剤師による患者サポート
2.感染対策室

2001年よりICT(院内感染対策チーム)の一員として、感染予防に関わる活動を行っています。2018年「今ある抗菌薬を大切に、長く使えるように」という世界的な取り組みの一つとして、当院でもAST(抗菌薬適正使用支援チーム)が発足しました。ASTでは、薬剤師を中心に、医師や看護師、臨床検査技師と協力して、一人一人の患者さんの抗菌薬のよりよい使い方を提案するなど、治療のサポートを行っています。

3.栄養サポートチーム(NST)

医師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師などと共に毎週病棟ラウンドを行い、薬学的な観点から、患者さん個々に応じた経静脈、経腸栄養剤の使用に関する提案を行っています。また、コアメンバーとして、月1回のランチタイムミーティングの運営や講師を勤めたり、月2回のコアスタッフミーティングへ参加したりしています。また、各種マニュアルの更新、NSTニュースの発行なども行っています。

4.緩和ケアチーム

当院では、コンサルテーション型の緩和ケアチームが活動しています。チームの薬剤師は、ラウンドやカンファレンスでの患者の状態に合わせた適切な薬物療法の提案、疼痛マニュアル・オピオイド換算表などの院内ツールの作成、緩和薬物療法に関するスタッフ教育、医療用麻薬を使用する患者の支援などを行っています。

5.認知症ケアチーム

当院では、2016年の4月に認知症ケアチームが発足しました。医師、看護師、社会福祉士、理学療法士、作業療法士などと共に、週1回のカンファレンスと病棟ラウンドを行っています。患者さんの認知症症状の悪化を予防し、身体疾患の治療を円滑に受けられるよう、薬剤に関する情報提供、副作用症状の確認などを行っています。

6.糖尿病教室

月1回開催される糖尿病教育入院(糖尿病教室)では、薬剤師は薬物療法の講義や服薬指導を行ない、正しい知識を持ってもらえるよう患者さんを支援しています。また、医師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師と共にカンファレンスを行い患者さんの治療をサポートしています。

7.腎臓病教室

腎臓病の患者さんとその家族を対象に腎臓病の基礎知識や日常生活の注意点などを知っていただくため、年2回腎臓病教室で、医師、看護師、管理栄養士と共に講義を行っています。薬剤師は腎臓病の治療薬について薬の効果や服用するときの注意点、副作用などをお話しています。

おくすり相談コーナー

患者さんからのお薬に関する問い合わせの対応や、特別な管理が必要な薬剤の服薬管理、院外処方箋も含めた外来患者さんの吸入指導などを行っています。

香川県薬剤師会

高松市薬剤師会

院外処方箋について

本院では、原則として院外処方箋を発行しています。処方日を含めて4日以内に保険薬局へ持参してください。

また、本院には高松市薬剤師会のFAXコーナーがあり、院外処方箋を患者さんの希望する保険薬局にあらかじめFAX送信することができます。FAX送信後、保険薬局で処方箋原本と引き換えにお薬をお受け取りください。

院外処方箋の利点

保険薬局の薬剤師から、薬の効果・副作用や相互作用などの説明を詳しく受けることができます。さらに、複数の医療機関にかかった場合でも、同じお薬が重複しないように薬歴簿を作って管理してくれます。

『かかりつけ薬局』をつくる事をお勧めします。

薬局はこちらから

ジェネリック医薬品の推奨について

ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、先発医薬品の特許が切れた後に、それと同じ有効成分で製造・販売される医薬品のことをいいます。先発医薬品と比べて、薬価が3割以上、中には5割以上安価になるというメリットがあります。また、様々な試験によって、効果や安全性は先発品と同等であると確認されています。

本院では、ジェネリック医薬品の使用促進のため、一般名処方の推進を行っております。ご理解とご協力をお願いします。

※一般名処方:薬の銘柄ではなく、成分名を記載した処方箋のこと

薬剤Q&A

  • お薬を「なに」で飲みますか?

    お薬は水またはぬるま湯で飲みます。お薬は水に溶けることにより、腸の粘膜から吸収されやすくなり、その効果を発揮します。水なしでお薬を服用すると、のどや食道にひっかかって潰瘍を起こすことがあります。ですからコップ1杯程度の水または、ぬるま湯で服用してください。
    お酒と一緒に服用するとお薬の吸収が不安定になり好ましくありません。
    また、牛乳と一緒に飲むと効果がなくなるお薬もあります。注意しましょう。
    医師、薬剤師の指示なく噛み砕いて飲んだりすることもやめましょう。
    水なしで飲むお薬
    心臓の発作を予防するお薬のなかに「舌下錠」というタイプのお薬があります。舌下錠は、吸収を早めるために、飲み込まず舌の下などに入れて溶かして服用します。
    また、最近は水なしで服用できるお薬もあります。「口腔内崩壊錠」といいます。(OD錠やD錠などと記載されています。)手近に水がないところでも服用できるように工夫されたお薬で、口に入れるとさらっと溶けます。

  • お薬を飲む前に医師、薬剤師に何を伝えておくとよいですか?
    1. 他の病院、医院でもらったお薬、薬局で購入しているお薬、健康食品など
    2. お薬によるじん麻疹や発疹などのアレルギー体験
    3. 妊娠中または妊娠の可能性がある場合、及び授乳中の場合
    4. 以前にかかったことのある病気について
  • 食前・食間・食後などの飲み方について
    • 食前・・・・食事をとる約30分前のことです。
    • 食間・・・・食事後2時間くらいが目安です。
    • 食後・・・・食事をとったあと約30分後が目安ですが、忘れないために食事の後、すぐに飲んでもかまいません。食物が胃の中にあるため胃壁に対するお薬の刺激が少なく胃荒れを防いでくれます。
    • 時間毎・・・食事に関係なく一定の間隔で服用します。
    • 頓服・・・・症状がある時(高熱時、痛む時、不眠時、便秘時など)に必要に応じて飲みます。間隔などは医師の指示に従ってください。
    • 食直前・・・食事を始める直前に服用してください。
    どうしても生活パターンや仕事の関係で正しい服用時間が守れないかたは医師、薬剤師にご相談ください。
  • お薬をのみ忘れた時は?

    薬により異なりますので、医師・薬剤師に事前に確認しておくのが良いでしょう。原則的には、気がついたときすぐに服用します。ただし、次の服用時間が近いときは忘れた分は服用せず、次から1回量を内服してください。絶対に2回分を一度に服用しないでください。

  • お薬はいつまで保存できるの?

    病院でもらったお薬や院外処方箋で調剤してもらったお薬は、患者さんのその時の病気や病状に応じて処方されたものです。いわゆるオーダーメードです。7日分の処方であれば、そのお薬の有効期間は7日となります。同じような症状でもまったく別の病気の場合がありますので、使い残しのお薬を自己判断で使用するのはやめましょう。

  • お薬はどこに保存すればいいの?

    お薬は湿気、日光、高温を避けて缶などの密閉容器に入れて、子供の手の届かない場所に保存してください。なお、水薬・目薬・坐薬などは冷蔵庫に保存してください。

  • お薬を中止するときはどうすればいいの?

    病院で処方されたお薬は、症状が軽くなったからといって自分の判断で勝手にやめないでください。急に中止するとリバウンド現象といって、反動からかえって症状が悪化する場合があります。

  • お薬の副作用とは?

    お薬は、私たちの病気を治すために服用します。これを主作用といいます。しかし、お薬には治療に必要のない作用や好ましくない作用もあります。これを副作用といいます。副作用は、お薬を服用する全ての人に起こるわけではありません。服用を続けてもあまり問題にならない副作用もありますが、時には、お薬の変更や中止しなければいけない場合がまれにですがあります。お薬を服用していて発疹、水ぶくれ、かゆみ、発熱、息苦しさなどの症状が現れた場合には、すぐに医師・薬剤師に連絡してください。

  • お薬手帳とは?

    「お薬手帳」は、あなたのお薬の履歴書です。
    いままでに、どんなお薬を飲んできたか、副作用の記録、アレルギーの有無や、自分で購入したお薬の記録、お薬を服用していて気がついた事などもメモしておきましょう。詳細は各薬局窓口で問い合わせてください。病院、薬局へ行く時は持参して医師、薬剤師に見せましょう。

  • 食事をしていないときの服薬はどうするの?

    原則としてお薬は食事を摂らなくても決められた用法で飲んでください。 但し、糖尿病薬など食事と密接な関係のお薬もあり、食事を摂らずにお薬だけ服用すると低血糖になるものもあります。食事が不規則な人は医師・薬剤師に事前に確認しておくのが良いでしょう。

  • 子供への薬の飲ませ方について教えてください。

    飲ませ方のポイント

    粉薬の飲ませ方

    1. 1回量の粉を少量の水で練ってペースト状にし、お子さんの上あごや頬の内側に塗りつけ湯冷ましなど飲ませる。
    2. ジュース等に混ぜて飲ませる(かえって苦くなったり効果が出にくくなるものもあるので医師・薬剤師にご相談ください)。
    3. 甘いものに混ぜて飲ませる(シロップ・練乳・ジャム等)
    4. 冷たい物に混ぜて飲ませる(プリン・ゼリー・アイスクリーム等)

    注意_粉薬の飲ませ方

    水薬の飲ませ方

    飲ませる前に泡立たないように軽く容器を振って混ぜます。

    1. 哺乳瓶を使えるなら、乳首の中に薬を少しずつ入れて吸わせる。
    2. スプーンで少しずつ飲ませる。
    3. スポイドで、口のわきから少しずつたらすようにして飲ませる。
    4. 小さな容器にうつして飲ませる。
    水薬の飲ませ方

    注意_水薬の飲ませ方

    目薬の差し方

    1. 寝かせておいて、あかんべーをさせる要領で下まぶたに1滴ずつ落とします。
    2. 下まぶたを軽く上に押し上げ、しばらくおさえておきます。
    3. 流れた目薬は清潔なティッシュで軽くおさえてふき取ります。

    坐薬の使い方

    1. お子さんの足がばたつかないように、しっかり押さえます。
    2. 丸くとがった方からそっと押し込みます。
      (少しぬらしてから使うと痛がりません)
    3. 薬が入ったら、肛門をしばらく押さえます。
      (もし挿入後そのままの形で出てしまったら、もう一度挿入してください。30分以上たってから便が出てしまった場合は、4~6時間位間隔をあけてください)。

    坐薬の使い方

    坐薬を1/2個や2/3個使用する場合は、清潔なカッターやハサミでななめに切って使います。