日本赤十字社 高松赤十字病院

救急科部

スタッフ紹介

スタッフ名 専門分野 認定医・専門医等

伊藤 辰哉

救急科部長・ICU(集中治療室)
伊藤 辰哉
救急一般、麻酔集中治療
(とくに重症呼吸不全、敗血症)
日本麻酔科学会専門医
日本集中治療医学会専門医
日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会評議員
日本DMAT隊員
統括DMAT
ICLSディレクター
香川県メディカルコントロール協議会委員
香川県事後検証委員会委員

学会認定施設

  • 日本集中治療医学会専門医研修施設

概要

現在救急科部は専任1名の体制です。この1名が平日日勤救急外来受診患者(主に救急搬送患者)の対応を行っております。夜間・休日は内科系医師1名、外科系医師1名で対応しており、小児科患者については新生児特定集中治療室(NICU)当直医師、重症・重篤患者については集中治療室(ICU)当直医師が適宜対応しております。専用病棟12床ですが、重症患者は直ちにICU・ハイケアユニット(HCU)へ収容し、集学的治療を行います。ただし、当院には常勤の精神科医がおりません。自傷行為や過量服薬を繰り返す患者に対しては十分な対応ができません。

当院はご承知の通り、救命センターではなく病院群輪番制に対応した2次病院ですが、心停止患者を含めた重症・重篤患者への対応も可能な体制をとっております。医師や看護師だけでなく、臨床検査や放射線、臨床工学技師といった他の職種も24時間対応しております。具体的には、心停止患者に対しては、場合によっては脳低体温療法や経皮的心肺補助(PCPS)も施行しております。急性冠症候群(ACS)や重症心不全に対しては経皮的冠動脈形成術(PCI)に加えて大動脈内バルーンパイピング法(IABP)やPCPSを併用し、患者の救命にあたります。重症中毒や腎不全、敗血症患者には血液透析(HD)のみならず、持続血液濾過透析(CHDF)や血液吸着(DHP)、エンドトキシン吸着法(PMX)、血漿交換(PE)等の血液浄化療法を駆使し治療にあたっていきます。脳卒中などの脳血管障害が疑われると、院内に専門医は不在の時でも画像転送システムを使い院外の脳神経外科医が画像を判読し、素早い処置を目指しております。重症呼吸不全で人工呼吸が必要な場合も、気管挿管下の呼吸管理だけでなく、挿管せずに陽圧管理を行う非侵襲的陽圧換気(NPPV)も積極的に活用しております。

診療実績

  • 救急車受入実績 4,003台(令和3年度)
  • 主な救急搬送患者内訳
    ・心肺停止
    ・急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)
    ・脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)
    ・消化管出血
    ・多発外傷
    ・急性薬物中毒
    ・大血管緊急

地域の先生方へ

現在救急科は1名のため対応がなかなか追いつかない場合もあります。救急外来自体は平成26年に竣工した新しい中央診療棟1階で、初療室も今までの1名対応から2名対応へと拡充しました。また、一般診察室も3診から4診へと増えています。さらに、救急外来には常時3名以上の看護師が配置されています。他科の医師や看護師等全職員で協力しながら、地域から信頼される体制を追い求めていきたいと考えています。

診療の詳細はこちらをご覧ください。[PDF:492KB]