総合血管治療センター
「Integrated Vascular Care Center (IVCC)」開設のお知らせ
血管は毛細血管まで含めると全長で10万キロメートルにも達する巨大な臓器です。血管は加齢、生活習慣病などで機能低下、狭窄、閉塞などを生じ、関連する臓器(特に脳、心臓、腎臓)に多大な影響を及ぼします。我が国での死因別死亡数でも心疾患、脳血管疾患は第2、4位と多く、また腎不全による死亡も7位となっています。近年増加している動脈瘤は多くの患者さんが無症状ですが、いったん破裂すると致命的になります。閉塞性動脈硬化症は下肢動脈の高度狭窄や閉塞が原因の病気で足の冷感、歩行時の痛みの原因となります。またこれら血管病の患者さんは他の血管疾患を多く合わせもっています。
近年は血管内治療が進歩し、低侵襲(患者さんに優しい)の動脈瘤におけるステントグラフト留置術や末梢血管へのステント留置術などが開発されてきました。そこで高松赤十字病院としては平成30年4月より「総合血管治療センター・Integrated Vascular Care Center (IVCC)」を設立する運びとなりました。このセンターは下図のように多彩で多くのスタッフが関与する組織であり、増加する心血管、脳血管、腎血管等の患者さんに対し、迅速かつ最新の治療を提供いたします。
対象とする主な疾患、病態は以下の通りです
- 動脈瘤:動脈が正常径の2倍以上に拡大
CTやエコーで動脈瘤があると言われたことがある、家族に動脈瘤や解離性動脈瘤となった人がいる。などが対象 - 閉塞性動脈硬化症:足の血管の狭窄か閉塞が原因
足が冷たい、歩くと痛い、足に治りにくい傷がある などが対象 - 深部静脈血栓症:下肢の腫脹
片足が腫れる(両足の場合は腎臓、心臓病が疑わしい)
その他、血管に関する症状やご相談に随時応じます。原則として近くのお医者さんにまず診てもらってから、当院へ紹介していただくほうがスムーズに進みます。直接来られる方は総合血管治療センターまでお問い合わせください。
診療日
曜日 | 外来 | 担当医師 |
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毎週月曜午前 | 循環器新患外来(内科) | 末澤 知聡 |
毎週火曜午前または午後 | IVCC専門外来(心臓血管外科) | 西村 和修 |
- お問い合わせ先
- 087-831-7101(代表)
センター組織図
スタッフ紹介
スタッフ名 | 役職 |
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総合血管治療センター長 |
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総合血管治療センター副センター長 |
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地域の先生方へ
上記のような症状や病名を疑われる患者さんをご紹介いただければ、当該病変の診断から、治療まで一貫して対応させていただきます。また血管病変は全身性であることから、併存疾患の発見にも役立ちます。
当面、各診療科を通じての外来診察はこれまで通り受け付けます。紹介診療科が不明な場合は以下の外来で対応します。
予約を原則としていますので、診療情報提供を当院地域医療室までお願いします。
診療の詳細はこちらをご覧ください。[PDF:955KB]