特定行為および相対的医行為に対する包括同意について
診療看護師による特定行為および相対的医行為に対する包括同意について
当院では、2024年4月より診療看護師(Nurse Practitioner:NP)を採用し、医療チームの一員として日常診療を行っています。
診療看護師(NP)とは、5年以上の看護師としての実務経験の後、2年間の大学院修士課程を修了し、日本NP教育大学院協議会が実施する資格認定試験に合格した看護師です。大学院では医学教育はもちろん、保健師助産師看護師法が定める特定行為研修に加え、臨床に必要な診療の補助行為に関する研修を修了しています。
当院の診療看護師(NP)は、特定行為(一定の診療の補助)のほか、入院病棟や手術室などでの診療を医師と共に行います。また、医師の直接指示により、診療に伴う検査オーダーや相対的医行為(診療行為)、同意書の作成や、患者さんやご家族への説明なども行います。専門・認定・診療・特定看護師紹介ページで当院の診療看護師を紹介していますので、是非ご覧ください。
◆ 当院の診療看護師が実施する特定行為(21区分38行為)
| 特定行為区分 | 特定行為 | 特定行為区分 | 特定行為 |
|---|---|---|---|
| 栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | ・末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入 | 心嚢ドレーン管理関連 | ・心嚢ドレーンの抜去 |
| 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | ・経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 | 胸腔ドレーン管理関連 | ・低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及び設定の変更 ・胸腔ドレーンの抜去 |
| 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | ・侵襲的陽圧換気の設定の変更 ・非侵襲的陽圧換気の設定の変更 ・人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 ・人工呼吸器からの離脱 |
腹腔ドレーン管理関連 | ・腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む。) |
| 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | ・気管カニューレの交換 | ろう孔管理関連 | ・胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換 ・膀胱ろうカテーテルの交換 |
| 循環器関連 | ・一時的ペースメーカーの操作及び管理 ・一時的ペースメーカーリードの抜去 ・経皮的心肺補助装置の操作及び管理 ・大動脈内バルーンパンピングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整 |
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | ・中心静脈カテーテルの抜去 |
| 創傷管理関連 | ・褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 ・創傷に対する陰圧閉鎖療法 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | ・インスリンの投与量の調整 |
| 創部ドレーン管理関連 | ・創部ドレーンの抜去 | 術後疼痛管理関連 | ・硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整 |
| 動脈血液ガス分析関連 | ・直接動脈穿刺法による採血 ・橈骨動脈ラインの確保 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | ・持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整 ・持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整 ・持続点滴中の降圧剤の投与量の調整 ・持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整 ・持続点滴中の利尿剤の投与量の調整 |
| 透析管理関連 | ・急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析濾過器の操作及び管理 | 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | ・抗けいれん剤の臨時の投与 ・抗精神病薬の臨時の投与 ・抗不安薬の臨時の投与 |
| 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | ・持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 ・脱水症状に対する輸液による補正 |
皮膚損傷に係る薬剤投与関連 | ・抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調整 |
| 感染に係る薬剤投与関連 | ・感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与 | ||
◆ 当院の診療看護師が実施する相対的医行為
| 相対的医行為(医師の直接指示により実施する診療行為) | |
|---|---|
| 手術助手 | 画像・生理機能検査、検体検査の代行入力 |
| 状態観察のための超音波検査 | 輸血の代行入力 |
| 中心静脈カテーテルの挿入 | 治療食の代行入力 |
| 気管挿管および抜管 | 他科依頼の代行入力 |
| 体表面の創の洗浄、縫合や抜糸 | 指示簿の代行入力 |
| 胃管の挿入や抜去 | 検査同意書の代行取得 |
説明と包括同意
特定行為および相対的医行為は、医師と連携しながら医療安全体制を確保した中で実施いたします。対象の患者さんには、医師もしくは診療看護師から特定行為および相対的医行為の内容を説明し、実施させていただきます。
同意につきましては、個々の患者さんから文書でいただくことはありません。不同意の場合はその旨をお伝えください。ただし、同意書が必要な特定行為および相対的医行為につきましては、別途、同意書を取らせていただきます。
なお、同意はいつでも拒否することができます。また、不同意や同意の撤回を理由として、診療および看護上の不利益を被ることはありません。
看護師による特定行為に対する包括同意について
平成27年10月1日より、保健師助産師看護師法の一部が改正され、特定行為(一定の診療の補助)に係る看護師の研修制度が開始されました。この研修制度を修了した看護師は、医師の指示である手順書に基づき患者さんの状態を判断して、特定行為を実施することが認められています。当院は「特定行為に係る看護師の研修制度」の研修機関として厚生労働省から指定を受けており、特定行為を実施することができる看護師を育成しています。なお、当院では特定行為研修を修了した看護師を『特定看護師』と呼称しています。
当院は、患者さんの療養生活を援助する看護の中で、患者さんの状態に合わせて特定行為が必要と判断した時に、特定看護師が遅滞なく特定行為を実施することを目指しており、特定看護師の活動を推進しています。専門・認定・診療・特定看護師紹介ページで当院の特定看護師を紹介していますので、是非ご覧ください。
◆ 当院の特定看護師が実施する特定行為(11区分23特定行為 1パッケージ)
| 特定行為区分 | 特定行為 | 特定行為区分 | 特定行為 |
|---|---|---|---|
| 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | ・経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 | 栄養及び水分管理に係るもの関連 | ・持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 ・脱水症状に対する輸液による補正 |
| 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | ・侵襲的陽圧換気の設定の変更 ・非侵襲的陽圧換気の設定の変更 ・人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 ・人工呼吸器からの離脱 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | ・持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整 ・持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整 ・持続点滴中の降圧剤の投与量の調整 ・持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整 ・持続点滴中の利尿剤の投与量の調整 |
| 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | ・気管カニューレの交換 | 血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | ・インスリンの投与量の調整 |
| 創傷管理関連 | ・褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 ・創傷に対する陰圧閉鎖療法 |
感染に係る薬剤投与関連 | ・感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与 |
| 動脈血液ガス分析関連 | ・直接動脈穿刺法による採血 ・橈骨動脈ラインの確保 |
術中麻酔領域パッケージ | ・経口用気管チューブまたは経鼻用気管チューブの位置の調整 ・侵襲的陽圧換気の設定の変更 ・人工呼吸器からの離脱 ・直接動脈穿刺による採血 ・橈骨動脈ラインの確保 ・脱水症状に対する輸液による補正 ・硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整 ・持続点滴中の糖質輸液または電解質輸液の投与量の調整 |
| 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | ・中心静脈カテーテルの抜去 | ||
| 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | ・抗けいれん剤の臨時の投与 ・抗精神病薬の臨時の投与 ・抗不安薬の臨時の投与 |
説明と包括同意
特定行為は、手順書を遵守し医師と連携しながら医療安全体制を確保した中で実施いたします。対象の患者さんには、医師および特定看護師から特定行為の内容について説明をし、実施させていただきます。同意につきましては、個々の患者さんから文書でいただくことはありません。不同意の場合はその旨をお伝えください。
なお、同意はいつでも拒否することができます。また不同意や同意の撤回を理由として、診療および看護上の不利益を被ることはありません。
相談窓口
診療看護師並びに特定看護師に関するご意見、ご質問がありましたら、医師・看護師にお尋ねください。また、本館1階 総合案内に患者相談窓口を設けています。お気軽に声をおかけください。
当院はこれからの医療・看護を支えるために、特定看護師の活動を推進しています。皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。