はじめに
赤ちゃんのぷにぷにのほっぺ、可愛いですよね。でも、ふとした時に「頭のかたちが左右で違うかも?」「絶壁かな?」と気になったことはありませんか?
「向き癖のせいかな」「成長すれば治るよ」と言われるけれど、やっぱり心配…。
そんなママ・パパの心に寄り添い、医学的な視点から健やかな成長をサポートするために「頭のかたち外来」を開設しました。
頭のかたちのゆがみについて
赤ちゃんの頭の骨は、産道を通りやすくするため、そして脳の急成長を妨げないために、とっても柔らかくできています。
なぜゆがむの?
お腹の中での姿勢、出産時の状況、そして生まれてからの「向き癖」など、さまざまな要因が重なっておこります。
また、稀に「頭蓋骨縫合早期癒合症」という手術が必要な病気が隠れていることもあります。私たちはまず、その「見逃してはいけない病気」がないかをしっかり診断します。
ゆがみの主な種類
o 斜頭症(しゃとうしょう)
後頭部の片側が平らになり、おでこや耳の位置が左右でズレる状態。
o 短頭症(たんとうしょう)
いわゆる「絶壁」。後頭部全体が平らになり、横幅が広く見える状態。
ゆがみの経過、予後
ゆがみが強いと、将来的にメガネがかけにくかったり、歯並びに影響したりすることもあると言われますが、多くの場合、髪の毛が伸びたり成長に伴って目立たなくなります。
ゆがみを予防、改善するために
治療が必要になる前に、まずは日々の生活でできる工夫から始めましょう。
タミータイム(うつ伏せ練習)
起きている時間に、大人の目の届く範囲でうつ伏せにする練習です。首の筋肉を鍛え、後頭部への圧力を逃がしてあげられます。1日1回数分から始めてみましょう。
抱っこの向きを変える
授乳や寝かせつける方向を意識的に変えてみましょう。
ヘルメット治療について
どうしても改善せず、ゆがみが強い場合、ヘルメットで頭のかたちを整える治療があります。
- 対象となる赤ちゃん
中等度~重度のゆがみがある赤ちゃんが対象となります。生後3か月〜6か月頃(首が座って、まだ頭の骨が柔らかい時期)に開始するのが最も効果的です。
- ヘルメットの作成
3Dスキャナーで計測し、その子専用のオーダーメイドヘルメットを作成します。
- 期間
1日23時間装着し、3か月〜半年程度かけてじっくり整えます。
- 費用
診断のための検査などを行う初回診察は保険診療ですが、ヘルメット治療は保険適応外の自費診療です。ヘルメット作成費用、治療終了までの受診費として35万円(税込)を、ヘルメット作成前に一括でお支払いいただきます。
頭のかたち外来の受診について
頭のかたち外来は毎週金曜日14時~、完全予約制です。
初回受診時には、かかりつけの先生からの紹介状を持ってこられることをおすすめします。紹介状がなく当院を初めて受診される場合は、選定療養費(7,700円)が必要となります。
お問い合わせ:小児科外来 087-831-7101(代表)